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大和では例の少ない藤原時代の浄土式庭園。
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久しぶりに行く円成寺。以前、大日如来は多宝塔に安置されていたのに、今回行ってみれば、多宝塔には大日如来のレプリカ
が置かれていた。これにはびっくりしました。
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1112年、本堂の本尊として祀られた阿弥陀如来像は坐高145、5センチ。
定朝様式・寄木造りの丈六坐像。正面からみるより横からみるほうがいい。
正面からみると、お顔がべちゃっとしている。そういう顔を好む人ならOK。
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季節は真夏、熱波のさなかなのに初秋の気配。
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1228年、春日大社再建造のおり、当時の大社神主藤原時定が円成寺に対し社殿を寄進したといいます。
それが春日堂と白山堂で、全国の春日造り社殿のなかで最も古いそうです。
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受付で尋ねてみると、大日如来は新しく建てられた「相應殿(そうおうでん)」に安置されたとのこと。
相應殿は受付のうしろ、庫裏の横にあります。
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大日如来は運慶が安元二年(1176)に制作。運慶が生まれたのは1150年前後とされ、はっきりとはわかっていません。
しかし大日如来は現存する運慶諸仏のなかでもっとも若いころの作品で、運慶ひとりで11ヶ月かけて製作したとか。
大日如来の台座の裏に書き記された「大仏師康慶実弟子運慶」という墨書銘は「康慶の実子かつ弟子の運慶」と解され、
父康慶から自立した仏師であるという運慶の自負をうかがわせます。
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運慶銘は自著。仏師が自ら名を記したのはこれが初めてで、僧侶でありながら宗教造形家としての
自認が強く出ているというのが通説となっています。
「運慶のまなざし」(金子啓明著)には、「運慶にあるのは人びとの救済を願う聖なる宗教造形家
としての強い自覚」との文言が書き記されております。
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大日如来はサンスクリット語の「この世のものすべてを照らす者」との意をもち、密教最高位の仏と
されています。様式、図像学などの専門的知識は各々調べてみてください。
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格調高い荘厳美。神々しく美しい。願いごとをすれば、全力を尽くせるよう守って
いただけるかもしれません。ベストを尽くすことに意味があり、成就するかしないかは時の運です。
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