|
アヴェロン渓谷へ来ると景観は一変し、クリの木の多い涼しい丘になります。
渓谷沿いに美しい町や村が点在し、サン・アントナン・ノブル・ヴァルもそんな町のひとつです。
|
サン・アントナン・ノブル・ヴァルの人口は2000人足らず。
|
タルン・エ・ガロンヌ県の川(タルン川&ガロンヌ川&アヴェロン川)の多くは蛇行しながら流れています。
|
ヨーロッパのほかの町と同じように、町の規模にかかわらず中心に教会と広場があります。
|
「マダム・マロリーと魔法のスパイス」(ヘレン・ミレン主演)はこのあたりで料理人男女2人がキノコ狩りをする。
彼らは町から自転車で来ました。(下の画像)
トリュフは14世紀半ばにあらわれたそうですが、ほかのキノコ類はすでに古代から調理に使われています。
|
映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」のワンシーン(映画パンフレットより転載)。ふたりはキノコ狩りに行こうとしています。
|
車一台も通れない路地。
|
日曜に開かれる朝市(マルシェ)には近隣ばかりか外国人観光客も押し寄せ、「マダム・マロリーと魔法のスパイス」にも
朝市が登場します。トマトの味は絶品。
|
現在、この建物は市場として利用されていますが、かつて穀物や毛織物取引などに使われたようです。
|
「フランス南西部バミエで殉教した聖アントナンの遺骸が2羽の白いワシに引かれた舟で漂着したという言い伝えがあり、
聖アントナンを讃えて8世紀に建てられた修道院が町の起源」とされています。そして中世には交易の要衝として繁栄し、
フィリップ2世(1165−1223)〜ルイ8世(1187−1226)治下に最盛期を迎えたそうです。
|
この建物、サン・アントナンの広場にあります。
|
現役を引退したと思われる自転車。
|
ケイト・ブランシェット主演の映画「シャーロット・グレイ」(2001)の撮影もこの町でおこなわれました。
|
アヴェロン川沿いに瀟洒な家が建ち並ぶ。
|
ジャスミンの歴史は古く、古代エジプトで栽培されていたそうです。
ジャスミンには2種あって、インドネシア、中国南部、台湾などで栽培されるのはジャスミン茶用、フランスのグラースやエジプト、
モロッコ、インドなどで栽培されるのは香料原料用。花の色は白または黄色。
|
窓は想像力をかきたてます。かわいい子どもとか美女(年齢はともかく)
のほかは窓から顔を出さないほうがいいでしょう。
|
12世紀のロマネスク様式の建物。
|
ニンニクをつるしています。タルン・エ・ガロンヌ県ロマーニュ産の白ニンニクは有名。
映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」にも地元のキノコとニンニクを使う一皿がありました。
中世の食料品で最も珍重されたのはいうまでもなくスパイス。コショウ、ショウガ、シナモン、ナツメグ
などのなかでもコショウは貴重品。地代をコショウで支払った例もみられます。
中世のメニューにはニンニク風味の若鶏というのもあって、たいていは串焼きにしたそうです。
南西フランスのニンニクとバジル入り野菜スープも典型的な中世料理。
|
+ | + |